ナショナルジオグラフィックでとある記事を発見しました。
ふむふむ。頭骨を調べた2つの研究で恐竜の飛翔が見えてきた、か~。
ひとまず、興味深そうだぞ。ネットで調べてみよう!と思ったのが
DIT恐竜研究室の管理人である、僕、DIT井上なのです。
さてさて、本題。頭骨で飛ぶ姿が見えてきた・・・
恐竜の頭骨は、分厚く内耳などは、直接観察できませんが
X線でスキャンして、観察することが可能です。
というわけで、X線で調べてみると・・・、いったいどうなったのか。
研究の順序は、こうです。シュブイアやベロキラプトル、
ヘスペロルニスという絶滅鳥類、現在の鳥やワニなど
124体をX線で観察します。そうすると、驚きの結果が。
トロオドン科の恐竜の頭骨を観察したところ、ジュラ紀初期の
飛ぶ鳥類と同じ特徴がみられたのです。トロオドンは、
鳥に近いのに何がおかしいの?、と思うかもですが
トロオドンは、空を飛びません。なので、予想外なのです。
これは、アンキオルニスなどの飛べる鳥類の共通の祖先の
特徴を受け継いでいる、そして、木に登るなど、複雑な
行動をしていたと考えられます。ね、見えてきた(?)でしょ?
こういう研究結果がひとまず出てきました、というお話でした。
今日の恐竜研究室報告は、以上です。