こんにちは! DITinoueです!
先日、ブログ開設から四周年を迎え、また新たなスタートを切った当ブログ。
今日は、2006年の2月に発見され、今年の今月で発見から19年目になる、海生爬虫類「メガプテリギウス」を紹介していきたいと思います。
それではどうぞ。
メガプテリギウスとは
メガプテリギウスとは。
モササウルスの仲間の海生爬虫類です。

こんなやつ。
モササウルスは、恐竜ではない、ヘビとかトカゲの親戚にあたる、中生代に生きていた海生爬虫類なんですが、子供にも人気のある、白亜紀後期の海の「猛者」でした。
メガプテリギウスは、その近縁種です。
発掘物語
現在は北九州市立自然史・歴史博物館学芸員をされている、当時京都大学大学院の御前氏によって、和歌山県有田川町の山中で最初の化石が発見されました。
ちなみに、有田川町はみなさんご存じ有田みかんの産地でもあります。
御前さんは、当時の白亜紀の北太平洋域の調査のため、アンモナイトなどの化石を探していたところ、露出していた化石を発見。
知識がある方だったので、これが海生爬虫類のものだと判断、京都大学の方や和歌山県立自然博物館の方に相談します。
発掘調査により、他の化石も次々に発掘されました。特に、後肢は関節した状態だったそうです。
その後、2010年に新たな化石を求めて重機を使った発掘作業が行われましたが、岩盤が硬い地域であるため、苦戦を強いられます。岩盤に亀裂が走り、化石が粉々になってしまう、というようなこともあったようです。
また、岩石を回収した後も、硬い石に化石が包まれている状態だったので、クリーニングに時間を要しましたが、多くの方々の苦労によって、ほぼ完全な下顎を含む頭骨、椎骨、肋骨、前後の肢を含む全身の半分以上の化石が姿を現しました。
モササウルス類で、前肢後肢両方揃っての発掘はアジア発だったそう。
そして、研究が進められた結果、2023年の12月に、新属新種として「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」と命名がなされたのです。
メガプテリギウスの価値
メガプテリギウスの学術的な価値としてはいくらかありますが、まずは両眼視が出来ること。両眼視とは、人間のように二つの目でものを見ることが出来ること。モササウルス類でこれが出来ることを確認できたのは二例目になります。
次に、名前の由来にもなった「大きな翼」つまり、前ビレです。モササウルス類としてはかなり大きく、これはモササウルスのように尾びれを使ってダイナミックに泳ぐのではなく、ウミガメやペンギンのようにパタパタとはばたくように泳いでいたのではないかということ。
頭も小さく、しかも華奢であることから、獰猛ではなく、小魚を狙っていたのではないかとされています。
そして、一番大切なのが、背びれの存在を示唆すること。

モササウルス類に、背びれはこれまで一度も確認されたことがありませんが、なんとメガプテリギウスにはあったかもしれないのです。椎骨の形が他とは違うことで浮上した仮説で、モササウルス類の研究に大きな動きを与えることになるかもしれません。
さいごに
というわけで、今回は「和歌山のモサ」であるメガプテリギウスを紹介してきました。
モササウルス類の研究なかなかに面白い存在であることがお判りいただけましたでしょうか。
地域おこしにも一役買ってくれる存在になりそうですので、海水浴に有田みかん、パンダに高野山のついでに、メガプテリギウスに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
