こんにちは! DITinoueです!
さて、今日は新種の話題です。
みなさん、恐竜は多種多様な姿に進化し、かなり風変わりな見た目を持つものも少なくありません。
変な姿の恐竜は、これまでにこのブログで数多く紹介してきたかと思います。
その中で、「テリジノサウルス類」を覚えていらっしゃるでしょうか。
変なやつですね。
日本でも仲間が見つかっています。
はい、そんなテリジノサウルス類ですが、今度はゴビ砂漠で発見された“さらに奇妙なテリジノサウルス”が新種認定されました。
それについて、詳しく書いていこうと思います。
テリジノサウルス類について
よく知らない、憶えていない、先程の記事を読んだことが無いという方に向けて簡単にご説明します。
テリジノサウルス類は、ティラノサウルスなどを含むグループ、獣脚類の中でも鳥に近い恐竜で、羽毛が生えていたと言われています。
特徴は何と言っても、前足の巨大な爪。
この仲間は、肉食恐竜グループではあるのですが植物を食べていたと言われ、爪は植物を引き寄せるために使われたと言われています。
白亜紀のアジアで、よく発見される種類ですね。
二本の爪・デュオニクス
さて、今回発見されたのが、「デュオニクス・ツクトバアタリ」です。

論文の筆頭著者は、日本の恐竜研究の第一人者である、北海道大学の小林教授です。
種小名の「ツクトバアタリ」は、モンゴルの古生物学者で、モンゴル科学アカデミー古生物学研究所の元所長、ツクトバートル氏への敬意を表してつけられています。
この恐竜の何が面白いのか?
まず、この恐竜は、爪の成分、「ケラチン」がかなりパーフェクトに残っているんです。
一般的に、恐竜のかぎ爪というのは、爪の形になった骨のことを言うのですが、実際にはもちろん、骨がむき出しになっていたわけでは無くて、ケラチンで出来た鞘に覆われていました。
その鞘が今回、しっかりと残っていて、それを見ると何やら、化石だけよりもかなり長く曲がっていることが分かったのです。
そして、大事なのはここから。
その爪なんですが、テリジノサウルス類の最大の特徴です。
ほとんどのこの仲間の恐竜が、前足に三本の長い爪を生やしています。
しかし、この恐竜は名前の由来にもなっているように、なんと二本しか爪が無いんです。
指が退化した恐竜たち
二本しか爪が無いというのは、当然二本しか指が無い、ということになるのですが(獣脚類の前足の指の数は、基本的には三本です)、実はそんな恐竜が初めて、というわけではありません。
例えば、みんな大好きティラノサウルスやその仲間の前足も、二本指です。さらに、ものすごく小さくなっている。
アベリサウルス類という、南半球で勢力を誇っていた肉食恐竜も、小さな前足に指が二本でした。
さらに、アルバレスサウルスという恐竜の仲間は、なんと指が一本しかない者もいたんです。

その前足に生えた大きな爪でシロアリの塚を崩して食べたと言われていますが。
こういう風に、前足の指が少なくなった例は、いくつかあるんです。
しかし、テリジノサウルス類でこんな種類が見つかったのは初めて。
指が退化したという例は、原因がどれも同じではないので、なぜこのような進化を遂げたのかは、詳しくは分かっていません。
ナマケモノの例
ただ、こんな例もあります。
テリジノサウルス類がよく現在の動物で例えられるのが、ナマケモノです。

実際、テリジノサウルスの長い爪は、ナマケモノの爪と、とてもよく似ているんですね。
名前の通り、ミユビナマケモノは前足の指・爪が三本、フタユビナマケモノは二本です。
テリジノサウルス類の恐竜は当然、木にぶら下がっていたわけではないので、直接対比することは出来ませんが、何らかのヒントになる可能性はあります。
今後の研究が待たれるところですね。
さいごに
というわけで、今回は二本指の死神恐竜、デュオニクスについて紹介しました。
一体なぜこんな進化を遂げたのか。
やはり、こういうところが古生物の醍醐味だなと感じますね。
古生物に限らず、現代の動物でも不思議な進化は多いので、また紹介しようと思います。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
