こんにちは! DITinoueです。
さて、今回も「地球の歴史、まるっと解読講座」です。
今回は三回目。
初回は地質時代についての概要。第二回は、先カンブリア時代、特にそのラストを飾るエディアカラ紀にフォーカスして説明してきました。
第三回は、カンブリア紀。
ついに、古生代に入り、現在の生物と繋がる生物が現れてきます。
個人的に、恐竜時代の中生代以外では一番好きな時代です(笑)
それでは、カンブリア紀のモンスターワールドをお楽しみください。
古生代とは
カンブリア紀を紹介する前に、この時代を含む古生代について説明しておきたいと思います。
古生代は、カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀と続く時代です。
この時代は、先カンブリア時代の後、約5億4000万年前から約2億5000万年前まで、3億年ほど続きます。
カンブリア紀に入り、目を持つ生物が現れたことで、生物は互いの姿が見えるようになりました。
そうなると、必然的に強者・弱者が分かり、食う・食われる関係、食物連鎖が出来るわけです。
この時代の前半は、無脊椎動物の繁栄、後半は、魚や両生類、単弓類(哺乳類の先祖)などの脊椎動物の時代となります。
また、シルル紀に植物が上陸し、無脊椎動物も後を追うように上陸。デボン紀になって、脊椎動物も上陸するなど、陸地でも生物が生活するようになりました。
大量絶滅「ビッグファイブ」
古生代の話からは少し外れますが、地質時代を語る上で重要なことが「大量絶滅」です。
地質時代、生物は五回の大量絶滅に見舞われています。
人呼んで「ビッグファイブ」。
- オルドビス紀末:海の寒冷化により、サンゴや海綿、三葉虫、筆石などの生物が絶滅。
- デボン紀後期:酸素濃度の低下や気候変動により、サンゴや海綿、魚類の中でも板皮類や甲冑魚が絶滅。
- ペルム紀末:史上最大規模の絶滅。激しい火山活動や海岸線の後退などが原因と言われており、繁栄していた単弓類など四肢動物、アンモナイト類などが絶滅。三葉虫とフズリナは全滅。
- 三畳紀末:火山活動により、単弓類や多くの爬虫類、アンモナイト類などが絶滅。魚類のコノドント類は全滅。
- 白亜紀末:隕石衝突により、恐竜(鳥類を覗く)や翼竜、首長竜、アンモナイトが全滅。
絶滅の原因などには多くの議論がありますが、今回は多く唱えられている説を取り上げてみました。
これらの大量絶滅によって、生物の大規模な世代交代が起き、歴史が進んでいったんですね。
余談ですが、現在は「第6の大量絶滅」が起こっていると言われています。
そう、人間によるものです。
直接的な乱獲などはもちろん、温暖化などでの絶滅などなど、過去にないハイペースで絶滅が進行しています。
この6回目を、食い止めることは出来るのでしょうか。
私たちの肩に、重く圧し掛かった問題です。
カンブリア紀について
話を戻して、カンブリア紀の紹介に参りましょう。
カンブリア紀は全体的に現在よりも温かく、海中の酸素濃度は低いものの、栄養素は多かったと言われています。
約5億4000万年前から約4億8500万年前まで続きました。
カンブリア紀の大陸配置
南側にはエディアカラ紀と変わらずゴンドワナが鎮座していますが、そこからいくつかの小さな大陸が分かれていました。

カンブリア紀の化石産地
カンブリア紀の化石産地として有名なのは、カナダのバージェス頁岩です。
カナダの太平洋側にあります。
カンブリア紀中期の地層で、残りやすい殻だけでなく、内臓や筋肉まで残っているという素晴らしい保存状態を誇ります。
また、中国の雲南省にあるチェンジャンというところも、アノマロカリスをはじめとした多くの化石が産出します。こちらも、保存状態が良好なことで有名です。
カンブリア紀の生物
カンブリア紀は、先述したように目がある生物が登場し、弱肉強食の世界となりました。
この時代もまだ、陸上に生命はおらず、海が舞台となります(ただし、この時代から節足動物の仲間が既に上陸していた、という説もある)
そして、現在に繋がる生物も多く登場していて、カンブリア紀のこの爆発的な生物の進化は「カンブリア爆発」と呼ばれています。

まずはもちろん、カンブリア紀のトップスターにして生態系の頂点、アノマロカリスです。
アノマロカリスは、節足動物の仲間だと考えられていますが、具体的にどのような分類なのかほとんど分かっていません。
見た目も、現在の生物では考えられない見た目。
カンブリア紀のモンスターの一角を占めます。
アノマロカリス類はたくさん種類がいて、カンブリア紀に大繁栄していました。
その子孫は、魚の時代となり、脊椎動物が陸上に上陸したデボン紀まで生き長らえています。
アノマロカリスの目は、複眼となっていて、キョロキョロと動かすことも出来たようです。
全長は1mほど。
これでも、当時の生物では最大級でした。

続いては、ウィワクシア。
こちらは軟体動物ではないかとされています。
身体はうろこで覆われ、そこから棘が伸びています。
捕食される側の生物も、弱肉強食の世界となり、守りを固めるようになったのが分かります。

見たことのある方も多いのではないでしょうか。
こちらはハルキゲニア。
名前の意味は「幻惑するもの」で、その意味通り、当初は上下が反対に復元されていました。
小さな眼と口がなんだかチャーミングです。

ザ・モンスター的な見た目をした生き物ですね。
こちらはアイシュアイア。
有爪動物というグループに分類されています。
細長い身体からたくさんの脚が伸びており、その真正面にあるのはなんと口。
果たして、この復元はどれくらい正確なのでしょうか。
ハルキゲニアのように、覆る可能性も十分にあるので、今後の発見を待ちたいところですね。

こちらはシダズーン。
名前から訳が分からないですけど、脊椎動物と節足動物、両方の特徴を兼ね備えている、よく分からない動物です。
この正体が分かれば、脊椎動物の誕生に迫ることが出来るかもしれません。

シダズーンに近い生物だと言われています。
こちらはウェツリコラ。
名前噛みそうです。
頭の殻が大きく発達していました。

こちらはカンブロパキコーペ。
全長は1.8mmほどで、甲殻類の仲間と言われています。
そう言われるとエビのようにも見えますね。
頭の正面にあるのは、一つの巨大な複眼です。

個人的に、アノマロカリスと並んで最も好きなカンブリア紀のモンスター、オパビニアです。
これは本当に、訳が分からない。
全長10㎝ほどと言われていますが、五つの目に、頭の先端からホースのようなものが生えていて、先っぽにはハサミのようなもの。
そして、アノマロカリスと同じく、何気に現在の生物では見られない、身体の側面から生えたヒレ。
最初に学界で発表された時は、発表した研究者が他の研究者から大爆笑されたそうです。

こちらは三葉虫。
ペルム紀の大量絶滅まで生きており、古生代を代表する化石です。
この化石が出ればその地層は古生代だ、という示準化石としても用いられます。
節足動物の仲間で、三つの節(葉)で身体が構成されていることから、「三葉虫」と呼ばれています。
三葉虫というのは一つのグループの名前で、その中に、様々な個性を持った仲間たちがいます。

こちらはピカイア。
脊椎動物の祖先の仲間とされています。
脊椎動物は、「脊椎」を持っていますが、このピカイアはそれよりも原始的な「脊索」というのを持っていました。
そのため、この仲間は脊索動物と言われています。
全長は4cm。
新生代に見つかる「ビカリア」とは別物なのでご注意を。

最後に紹介するこちらの生物は、ミロクンミンギアです。
実は、先程紹介した脊索動物のピカイアよりも前の時代に生きていた「脊椎動物」です。
ちょっと矛盾してくるような気がしますが、ピカイアの仲間、脊索動物からミロクンミンギアのような脊椎動物が誕生した後も、脊索動物はしばらく生きていた、ということなんです。
このミロクンミンギアを「魚類」に含めるべきか否か、というような議論がありますが、既にカンブリア紀に魚類は現れていました。
さいごに
というわけで、今回はカンブリア紀についてたっぷりと解説してきました。
この記事を書いていて思ったのは「いらすとやってすげえ……」という感想でした(笑)
まさか、カンブリア紀の未知のモンスターの復元画を、いらすとや一つで賄えてしまうなんて。
みふねたかしさんも、カンブリア紀の生物に興味がおありなのでしょうか。
皆さんも、これらの生物に衝撃を受け、既に魅了されていると思います(笑)
興味があれば、ぜひ深掘りしてみてください。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
