中三の浪漫発掘誌

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【第七回】地球の歴史、まるっと解読講座「石炭紀」

 こんにちは! DITinoueです。

 さて今回も「地球の歴史、まるっと解読講座」やっていこうと思います。

 今回は古生代の、爬虫類が誕生した歴史的事件が起こった、石炭紀です。

 それではどうぞ。

 

 

■今日の記事は・・・■
地球の歴史、まるっと解読講座。今回は石炭紀について紹介します。
 

石炭紀について

 石炭紀は、古生代の中でカンブリア紀オルドビス紀シルル紀デボン紀ときて五つ目の時代です。

 約3億5900万年前から約2億9000万年前まで続きました。

 名前の由来は、その文字通り。この時代は、大量の石炭が産出するためです。

 それはなぜかというと、石炭紀には植物もどんどんと進化を遂げ、大森林が作られるようになったからなんです。

 それと同じように、動物もどんどんと進化を遂げることになりました。

石炭紀の大陸配置

 石炭紀は、南半球にあったゴンドワナと、赤道付近のユーラメリカ、そしてシベリアが徐々に一箇所に集まってきました。

 ネタバレになりますが、次の時代、古生代最後のペルム紀になると、これらが合体して、超大陸パンゲアが誕生することになります。

石炭紀の化石産地

 石炭紀の化石産地と言えば、アメリカのメゾンクリークが筆頭に挙げられるでしょう。

 イリノイ川の支流で、シカゴの辺りを流れています。

 ここでは、ノジュールと言う石の塊の中に化石が入っていることが多く、保存状態は極めて良好。

 さらに、陸地、淡水、海水と様々な環境の化石が一挙に見つかることも魅力です。

石炭紀の生物

 まずは三葉虫からスタート。しかり、もうほとんど存在感はありませんでした。

ウィキペディア・コモンズより By Smokeybjb - Own work, CC BY-SA 3.0, Link

 こちらはファルカトゥス。

 現在のサメやエイが入る、軟骨魚類に分類される魚です。

 このイラストの上の方がメス、下のよくわからない突起物があるのがオスです。

 この突起物は、実は背びれ。

 これを、メスへのアピールや、交尾の時に使用していたとされています。

 ちなみにみなさん、次はもっと変な生物が出てくるので覚悟してくださいね。

 ででん。

 こちらはターリーモンスターと呼ばれる生物です。

 みなさん、この姿、どこか既視感がありません?

 そう、カンブリア紀のオパビニアとそっくりでしょう。

 こっちがオパビニア。顔の前のホースがそっくりです。

 このターリーモンスター、分類がまだ分かっていません。

 脊椎動物で、魚類の仲間ではないのかという説と、いやいや無脊椎動物だという説があり、今も議論が進んでいます。

 実際、オパビニアの仲間ではないのかという説も存在します。

 このターリーモンスターもイリノイ州のメゾンクリークから発見されており、なんと「州の化石」に認定されています。

ウィキペディア・コモンズより Qohelet12 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 こちらはメガネウラ。

 ここから、陸上の生物について紹介します。

 イラストだけ見ると、普通のトンボじゃん? と思うかもしれません。

 しかし、驚くべきはその大きさ。

 なんと、羽を広げた時の長さは70㎝を超えます。

 現在の生物で言うと、カモメくらいの大きさがあることに。

 それが肩に止まってると想像してください。めちゃめちゃ怖くないですか?

ウィキペディア・コモンズより Prehistorica CM - 投稿者自身による著作物, CC 表示 4.0, リンクによる

 こちらはアースロプレウラ。

 単なるヤスデじゃん、気持ち悪っ、と思ったそこのあなた。

 驚くべきは……。

 そう、こちらもまた大きさです。

 なんと、全長は2m越え。

 自動販売機の高さくらいあります。

 なんで、こんなにもデカい節足動物が多いのか。

 それは、先程も述べた大森林が関係してきます。

 植物が急激に増えたため、光合成により酸素も急激に増えたためです。

 そのため、高い酸素濃度に対応するように、節足動物がどんどんと大型化した、というわけ。

 ただ、その後酸素濃度が下がってくると、これらの生物は生きることが出来なくなり、順番に絶滅していきました。

ウィキペディア・コモンズより Nobu Tamura (http://spinops.blogspot.com) - 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, リンクによる

 最後はこちら。

 ヒロノムスです。

 最初の爬虫類の一種だとされています。

 見た目はほとんどトカゲで、全長は20㎝ほど。

 中生代の恐竜王国は、この小さな爬虫類が始まりだった、と言っても過言ではないのです。

さいごに

 というわけで、今回は石炭紀について紹介してきました。

 大森林に昆虫の大型化、そして爬虫類の誕生。

 地味に見えて、わりと面白い事件があるのが石炭紀です。

 ここでは紹介しませんでしたが、哺乳類の祖先にあたる単弓類が誕生したのもこの時代です。

 単弓類は、次の時代、ペルム紀にもたくさん出てくるので覚えておいてくださいね。

 それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

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