こんにちは! DITinoueです。
さて、今回も「地球の歴史、まるっと解読講座」をやっていこうと思うのですが、いやあ早いもので、もう今回で古生代が終わりとなります。
ペルム紀です。
色んな意味で派手な時代ですので、ささっと行きましょう!
ペルム紀について
ペルム紀は、約2億9900万年前から約2億5200万年前まで続いた時代です。
古生代が6つの紀、カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀と経てきた中で、大トリを飾るのがこのペルム紀となります。
ペルム紀はどんな時代か、ざっくり説明すると、爬虫類と単弓類が大きな進化を遂げ、地上の支配者となった時代。
そして、地球最大規模の大量絶滅が末期に起こった時代です。
その大量絶滅によって地球には大きな空席が空き、次の中生代、恐竜の大繁栄へとつながっていくことになります。
石炭紀の大陸配置

ペルム紀は、石炭紀に出来た超大陸パンゲア(イラストの下にある巨大な大陸)が北へと移動してきました。
その上にある大陸・シベリアは、その名の通り、現在のユーラシア大陸東部にあるシベリアであるとされていますが、現在よりももっと北にありますね。
気候に関しては、前期は寒冷で、南半球には氷河が出来ていたところもあったようです。
そこからは温暖化して、後期には大陸内部が乾燥していくこともあったようです。
ペルム紀末の大量絶滅事件
わざわざ独立した見出しをつけてまで紹介したいこと。
それが、ペルム紀末の大量絶滅です。
なんと、地球全体の90%以上とも言われる数の生物が姿を消したんですから(諸説あり)。
原因は、大規模な火山活動による地殻変動と言われています。
それにより、地表からマグマが噴出するなどしたり、陸上で大きな火災が起こったりしました。
さらに、火山活動によって出た大気中のチリで、太陽光が遮られたり、温暖化が起こったりもしました。
植物はどんどんと姿を消し、それに伴い、それらを食べる草食動物が、さらに、それらを食べる肉食動物が姿を消していきました。
さらに、陸上の土壌が、土壌を支える植物が消えたことにより海に流出。
それによって、同時期に起こった海水面の低下も相まって、海中の酸素濃度も低下、海水温は上昇し、海の生物もどんどんと絶滅……。
といった感じで、絶滅が進んでいったんですね。
最新の研究では、ペルム紀末の大量絶滅は、間隔を開けて二回起こっていたという話もあります。
ペルム紀で絶滅した生物たちです。
こう見ると、非常に多くの生物が絶滅したことが分かります。
ペルム紀の化石産地
世界を見回すと、ロシアのウラル山脈やドイツなどで見つかっています。
現在では、ロシアの地名からとって「ペルム紀」と呼ばれていますが、昔はドイツの地層の特徴をとって「二畳紀」と呼ばれていたこともありました。
ペルム紀の生物
さてさて、ペルム紀の生物を紹介してきましょう。

ん?
これは……?
杉の木です。
なぜここで杉の木なのかというと、ペルム紀は、石炭紀に大繁栄したシダ植物に代わり、裸子植物が繁栄しだした時期だから。
ついに、植物が種子を作るようになったんですね。
しかし、子房を持った被子植物が出現するまでは、もう少し時間を要します。

まずは、みんな大好き三葉虫。
古生代の終わりですので、今回が最後の登場になります。

こちらはヘリコプリオン。
特徴的な歯をしていますね。
実は、このヘリコプリオンは歯の化石しか見つかっていません。
一応、サメの仲間とされていますが、甲殻類じゃない? とかいう説もあったりします。

こちらはディプロカウルス。両生類です。
現在は存在しないグループに属していて、頭の骨が伸びてブーメランみたいになっています。
これがあることによって泳ぐときに浮力が大きくなって泳ぎやすくなった、などの説があります。

こちらはメソサウルス。
最初に水中生活に適応した爬虫類と言われています。
ワニのようですが、ワニとは別物。
この後に登場する、リストロサウルスという単弓類と同様、南アメリカ大陸とアフリカ大陸の両方から化石が見つかり、大陸移動説を裏付ける証拠となりました。
ここで、ここまでたびたび出てきた聞き慣れない単語、単弓類について少し解説しておくとしましょう。
デボン紀に、陸上に進出した両生類は、やがて進化をして、有羊膜類というグループになりました。
この有羊膜類というのは、現在の哺乳類やは虫類(この中に鳥類も含まれる)を含むグループです。
有羊膜類は、さらに二つのグループに枝分かれしました。
それが、竜弓類と単弓類です。
竜弓類は、のちには虫類に派生するグループのこと。ざっくり言えば、竜弓類=は虫類くらいに思っていただいて構いません(繰り返しますが、この中に鳥類もいます)。
一方、単弓類は、のちに哺乳類に派生するグループのことです。こっちは、哺乳類の祖先的な生物も含むため、単弓類=哺乳類とは思わないようにしてくださいね。
ここからは、いくらかの単弓類を紹介します。
そう、ペルム紀は単弓類が大繁栄した時代だったんです。

こちらはエダフォサウルス。
前回の、石炭紀から生息している単弓類の仲間です。
背中に帆があるのが大きな特徴で、植物食の生物でした。

こちらはディメトロドン。
先程のエダフォサウルスとよく似ていますが、こちらは肉食です。
古生代の中でも、ポピュラーな生物の一つです。

こちらはコティロリンクス。
植物食の単弓類で、大きなお腹と小さな頭が特徴です。

ペルム紀、そして、古生代のラストを飾るのはリストロサウルスです。
このリストロサウルスは、ペルム紀の大量絶滅を乗り越え、三畳紀まで生き残った単弓類なんです。
先程まで紹介してきた、エダフォサウルス、ディメトロドン、コティロリンクスは、全て盤竜目という、単弓類の中で最も原始的なグループでした。
リストロサウルスは、それよりも一歩進化した獣弓類というグループに属しています。
そして、この獣弓類に属するいくらかのグループの中で、唯一、現在まで生息しているのが、私たちを含む哺乳類なんですね。
というわけで、こちらのリストロサウルスは、まさしく哺乳類の祖先というわけです。
ちなみに、先程紹介したメソサウルスでも触れたとおり、リストロサウルスも、大陸移動説の裏付けに寄与した古生物の一つ。
リストロサウルスに関しては、ロシアや中国、インド、南アフリカ、南極と様々な場所から発見されているため、超大陸パンゲアの存在を裏付ける存在にもなりました。
古生代のまとめ
というわけで、最後に古生代をまとめておきましょう。
古生代は
の六つの紀で構成されていました。
前半は海中に生態系があり、後半になると、それが陸上にも広がってきました。
また、この古生代で、現在まで生息する生物の多くが誕生しています。
各時代ごとに、生態系の頂点が毎回のように変わっているのも面白いところですね。
それに対し、次の中生代は、三つの紀を通して、爬虫類が覇権を握ります。
いよいよ恐竜も出てきますので、ぜひお楽しみに。
さいごに
というわけで、今回はペルム紀を紹介してきました。
古生代長かったなあ。
と、息をつく暇もなく次は中生代!
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
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