こんにちは! そして何より、お久しぶりでございます! DITinoueです!
四月からは中学二年生。
カクヨムの方の色んなイベントが落ち着いてきたので、本格的にブログ活動を再開していきたいなぁと思っています。
と言うことで、今回は恐竜にまつわる記事です。
久しぶりですね、本当大分。
今回は、いつの日か書こうと思うって書いていたこと、スピノサウルスにまつわる話をしていきたいと思いますね。
それではどうぞ。
スピノサウルスってどんな恐竜?
まず、ここで。
そもそもスピノサウルスってどんな恐竜なの? ってことですよね。
有名なのは、ジュラシックシリーズのどっかでティラノサウルスと戦って、そして勝利した、いわゆる真の最強恐竜的な感じ? なんでしょうかね。
スピノサウルスは、肉食恐竜では最大で、全長は約十八メートル。ティラノサウルスが十二メートルくらいですから、その巨大さが分かるかと思います。
生息地はアフリカ。
背中に大きな帆があるのが特徴で、主に水中で魚を食べて生活していました。
また、上のいらすとやのイラストでは二足歩行で描かれていますが、最近は、四足歩行で生活していたという説も出ているんですね。かと思えば、やっぱり二足歩行だという説もあったり……。
有名ですが、それなりにミステリアスな恐竜でもあるんです。
スピノサウルス類は、日本でも歯の化石などが見つかっていて、有名なところではバリオニクスという恐竜なんかがユーラシア大陸にも生息していました。
スピノサウルスの化石にまつわる物語
さてここから本題に入っていきましょう。
スピノサウルスと戦争についての話ですよね。
スピノサウルス、発見
1911年、エジプトで新種の獣脚類(肉食恐竜のほとんどが属する種族)の化石が発見されました。その恐竜は、最大一点八メートルもの大きな突起があり、発見者により「棘のあるトカゲ」の意味でスピノサウルスと命名されたその化石。
ちなみに、1911年は、小村寿太郎により、日本の関税自主権が回復された年です。
発見した人物は、ドイツの古生物学者、エルンスト・シュトローマーです。
面白い話で、正確に言うと発見したのは彼の弟子。元々古代人の化石を探しに来ていたシュトローマーですが、発見できずに拗ねて先にドイツに帰っちゃいまして。
その間に弟子たちが骨を発見して、ドイツに送って、それを見たシュトローマーが、「なんか凄そうなものあるぢゃん」と。「恐竜ぢゃね?」と。
歯や顎の特徴を見て、他の恐竜とは一味違うことに気づきました。
歯は薄っぺらいし、顎も細い。
シュトローマーは、この恐竜が水の中で生活していたのではないかと仮説を立て、スピノサウルスと命名して世の中に発表しました。
当時、水生恐竜なんて誰も知りませんでしたから、これはすごい発見なのかもしれない、と古生物学会は大いに盛り上がり、どんどん研究が進んでいこうかとしていました。
博物館が空爆
1944年。
時は進み、第二次世界大戦の真っただ中。
悲劇は起こりました。
その頃、発見されていたスピノサウルスの“全ての”化石はドイツの博物館にあったのですが、その博物館がイギリス空軍により空爆を受けてしまいます。
結果、スピノサウルスをはじめ、貴重な標本たちが皆灰になってしまったわけなのです……。
奇跡の再発見
スピノサウルスのあれほど盛り上がっていた研究は、大切な化石が失われてしまったことにより、ぷつんと途絶えてしまいました。
しかし。
アメリカの探検隊などが、サハラ砂漠に目を付けて調査を始めたのがきっかけで、何と。
GPSなる最新技術により、再びスピノサウルスの化石が発見されたのです!
さらに、モロッコでもスピノサウルスの化石が発掘され、それによると、どうやら以前に考えられていたよりももっとユニークな恐竜だと分かったのです。
後ろ足は思っていたよりも短く、骨はカバみたいに重くて水中での浮力調整にはうってつけでしたが、陸上では体重を支え切れず四足歩行をしていたのではないかと考えられるようになり、足には水かきの跡も残っていました。
そうして、スピノサウルスは今では世界中で親しまれる恐竜になってるんですね。
めでたしめでたし。
さいごに
と言うわけで、今日は久々の恐竜解説記事で、スピノサウルスの化石にまつわる物語を紹介してまいりました。
この場合は、神がかり的にサハラ砂漠やモロッコで化石が発掘されたからよかったですけども、やっぱりね、もしそういうものが無ければ本当に幻の恐竜になってしまっていたわけですから、戦争は本当に様々な影響をもたらすものなのだと再発見していただけたのではないでしょうか。
戦いの打撃は人間だけに限った話ではないんですね。
スピノサウルスは本当に面白い恐竜で、これからまたどんどん研究が進んでいくはずです。
楽しみですね!
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!