DIT恐竜研究室

小学生ブロガー、DIT井上の日常と恐竜についてのブログです

MENU

恐竜博2023振り返り 後編

 こんにちは! DIT井上です!

 いやぁ、やっと長い長い期末テストが終わりました。着かれた。でも、短縮授業は最高!

 本日はこの前の振り返りの続き。今回は第三、四、五章を振り返っていこうと思います。

 前回はこちら☟

ditinoue.hateblo.jp

 それではどうぞ。

 

 

■今日の記事は・・・■
恐竜博2023の振り返り記事です。
 

前回のおさらい

 恐竜の起源となった爬虫類と、最も古い恐竜たち。

 様々な装循類

 今回の目玉恐竜のズール・クルリヴァスタトルとゴルゴサウルス

 新種の角竜、フルカトケラトプス

 というわけで、前回までは装循類の進化、特に鎧竜の進化について。そして、とてつもなく完璧な保存状態で発見された鎧竜、ズールについてでした。

 ここからは第三、四、五章。

 第三章は「北半球における肉食恐竜の進化」

 第四章は「南半球における肉食恐竜の進化」

 第五章は「絶滅の最新研究」の三本です。

 それでは、行ってみよー。

第三章・北半球における肉食恐竜の進化

 さぁ、早速恐竜の王者の登場です。
 ティラノサウルス・レックス。タイソンと呼ばれる個体で、スーとかスタンとか、数あるティラノサウルスの個体でも十本指に入るほど保存状態の良い個体です。

 この個体の特徴は怪我の後などが見られること。

 この異様に小さい上腕骨なんかに、怪我の跡が残っているんですね。

 ここで、ティラノサウルスと先ほど登場したゴルゴサウルスの頭骨を比べてみましょう。

 左がゴルゴサウルス、右がティラノサウルス

 見てください。一目瞭然ですよね。どっちが強そうかって言ったら、そりゃあ右側ですよね。

 ゴルゴサウルスの方がティラノサウルスよりも早い時期を生きていて、まだ頭骨が良い言い方をすればスマート、悪い言い方をすれば華奢でした。

 ティラノサウルスは絶滅まで生きていた最後の種類で、頭の分厚さはもちろん、歯の大きさとかあらゆるところで違いますよね。

 これは、はてなスマホ写真部の今月のお題、僕が発案しておきながらめちゃめちゃ頭を悩ませていたお題に投稿させてください。

 二枚セットじゃ難しいので、ゴルゴサウルスの頭の方を。

お題「私だけの着眼点を収めてみました」

 さぁ、続いてはスキピオニクスという、イタリアで発見された小さな恐竜です。

 こいつはすごい恐竜なんですよ。

 なんと、内臓が残っているという、ドが付くほど貴重な化石なんです。

 こいつがそれ。お腹の辺り、よく見てください。

 すごくないですか? 内臓の感触が(なんか気持ち悪いな)ひしひしと伝わってきますよね。

 すごくないですか、これを見てみて。心臓まで……トカゲの骨と分かることもすごいですよね。

 いやーやっぱり、恐竜はロマンの塊ダァッ。

 後編での、最大の目玉はこちらの化石でした!

第四章・南半球における肉食恐竜の進化

 さぁ今度はアメリカやイタリアからぐるっと反対にある南半球の恐竜たちです。

 これまでは北アメリカの恐竜が中心に研究されてきていましたが、近年はある理由もあり、南半球の恐竜たちが北の恐竜たちに負けず劣らず、主役級の働きを見せているんです。

 南半球の恐竜の中で一番注目されているのが、「マイプ」です。

 NHKのやつなんかでも出てきましたよね。ご覧になられました?

 これがマイプの化石。残念ながら全身骨格が組み立てられるほど出てきていないのでこれだけですが、これからどんどん発掘が進む見通しで、ますます楽しみですね。

 その代わりと言っては何ですが、マイプの代役として登場してくれた全身骨格がこのメガラプトルです。マイプとは親戚関係になります。

 このデカい爪、迫力ありますよね。人を真っ二つにしてしまいそうなくらいのもの。

 この爪で、マイプやメガラプトルの仲間は狩りをしていました。

 そしてこちらはフクイラプトル。ずっとこのブログを見てくれている読者さんならピンとくるかもしれません。

 そう、福井県勝山市の手取層群から見つかった肉食恐竜。コチラも、大きさの違いこそあれど、マイプやメガラプトルの近縁種なんです。

第五章・絶滅の最新研究

 さて、南半球の恐竜が注目を浴びている理由というものの一つが、この絶滅に関することなんです。

 NHKの恐竜超世界2を見た方なら、あっ! てなるかも。いや、マイプの時点で気づいているかもしれませんね。

 さて、実は、なななななんと、恐竜が隕石衝突後もまだ生き残っていたという仮説があります。

 その仮説を裏付ける証拠になるかもしれない化石が眠っているのが南半球と見られているのです。

 簡単に言うと、隕石は北半球……メキシコくらいに落ちているので、南極くらいにいた恐竜なら被害を受けずに、栄華が続いていたんじゃね? ってことです。

 南極と言っても、当時は今ほどに寒くはなく、白亜紀前期ごろまでは、かなり暖かかったそうです。後期になってもそれほどではなく、最近では寒さに耐えられえる恐竜の研究もたくさん上がっています。

 さらに、元から南極にいた恐竜だけではなく、当時は陸続きだったオーストラリアや南アメリカから、隕石による被害を避けて移ってきた恐竜もいるのではないのか? というわけなんですね。

 また、北半球についても、どれだけの影響があったかとか言うのは結構前の年代から調べなくてはいけないんです。

 調べてみると、隕石衝突前から恐竜の種類がどんどん減ってきていたことが分かりました。多様性が失われていたんですね。

 その理由の一つに、花を咲かせる被子植物の誕生があり、恐竜が新しい植物に対応でなかったという説があります。

 ですが、南半球は意外と昔の植物が残ってたままだったかも……? というね。

 いやぁ、地球最大のミステリーはこれからどんどん解き明かされて行くはずです。四年後、次の恐竜博では一体どんな展示が見られるのか、今から楽しみですね!

さいごに

 というわけで、今日は恐竜博2023の振り返り、後編でした!

 行けていない方は、ぜひネットで図録の購入を検討してみてください。詳細はこちら☟

ditinoue.hateblo.jp

 今じゃないとダメですよ。この二本の記事でも、展示品の全てを紹介したわけではなく、ごく一部を取り上げただけですから。

 絶滅についてはこちらの記事もどうぞ☟

ditinoue.hateblo.jp

 いやぁ本当に四年後がオリンピック並みに楽しみですね。

 恐竜研究は止まることを知りません。全く、目が離せない!

 それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!