こんにちは! DITinoueです。
さて、今回は「地球の歴史、まるっと解読講座」の第四回をやっていきたいと思います。
オルドビス紀と、その次のシルル紀はなんとなーく地味な感じがする時代なのですが、そこをしっかりと解説していきたいと思います。
それではどうぞ。
(バックナンバー)
オルドビス紀について
オルドビス紀の前、カンブリア紀は、アノマロカリスを代表とする「カンブリアのモンスター」たちが覇権を握った時代でした。
オルドビス紀(約4億8500万年前~約4億4400万年前)になると、今度は頭足類が生態系の頂点に立ちます。
頭足類とは、アンモナイトやオウムガイ、イカ、タコを含む軟体動物のグループです。
もちろん(定説では)生物はまだ陸上には上がっておらず、海の中で生きていました。
気候的には、オルドビス紀の中頃までは温暖化が進んでいたものの、後期になると寒冷化が進み、地球上の広い範囲が、氷河で覆われました。
そしてその結果、オルドビス紀末にはサンゴや海綿、筆石、三葉虫などが大激減する、最初の大量絶滅が起こったのです。
オルドビス紀の大陸配置
相変わらず拙い絵を描いてみます。
その北には、この図には書けなかったのですが「アバロニア」という小さな大陸があります。
さらに北になると、ローレンシア、バルティカ、シベリアの三つの大陸があります。
この絵では分かりにくいのですが、大陸が増えても、北半球はそのほとんどを海が占めていました。
陸半球と呼ばれる北半球、海半球と呼ばれる南半球ですが、この時代は逆だったんですね。
オルドビス紀の化石産地
オルドビス紀の化石産地として有名なのは、南アメリカ共和国の「スーム頁岩」です。
コノドント、と総称される顎の無い魚(無顎類、といいます)の軟組織が残った化石などが見つかっています。
なぜか、オルドビス紀の良質な化石を産出する場所はあまり多くないんですよね。
その中で、貴重な産地がこのスーム頁岩、というわけなんですね。
オルドビス紀の生物
みなさんお待ちかね、オルドビス紀の生物です。
ただ、カンブリア紀に比べると、なんじゃこりゃ? と思うような生物はいないので、その辺ご理解ください(笑)
この時代は、カンブリア紀から一気に生物の多様性が増えた時代で、「オルドビス紀の生物多様化事変」とか長ったらしい名前で呼ばれています。
はい、まずは三葉虫ですね。
古生代の最後まで生き残っていた三葉虫ですが、実はこの時代辺りが全盛期だったとも言われているんです。
こちらはカメロケラス。
チョッカクガイとも呼ばれるグループで、先述した頭足類です。
全長は7mとも10mとも言われ、オルドビス紀の生態系の頂点に君臨していました。
これらのグループが、のちにオウムガイやアンモナイトに進化することになります。
現在でも生きている生物です。
見たことありますか? 日本にもいるそうですよ。
名前は「カブトガニ」です。
昨年のM-1グランプリで大躍進を果たした漫才コンビ「バッテリィズ」ですが(僕は大好きになりました)、ボケのアホ担当、エースは、噂によるとこのカブトガニに憧れたそうです。
そして、美容室で「こんな風な髪型にしてください」とカブトガニの写真を見せ、カットしてもらった結果があのヘアスタイルなんだとか。
ホンマかウソか、知らんけど。
そんな話はさておき、クモに近いと言われるこの生物ですが、最古の種類が出現したのはオルドビス紀だったんです。
それが、この現在まで生き残っている。
生命って、逞しいです。
本日最後にして、唯一の脊椎動物です。
サカバンバスピス。
なんか一度は聞いたことがあるような気がしませんか?
実際はここまで可愛い見た目だったのか分かりませんが、顎の無い無顎類の魚です。
現在でも、実は無顎類は生存しています。
やっぱり、生命って逞しい……。
⇒
どれも顎がありません。
ちなみに、ウナギと言っていますけど、かば焼きにするウナギとは全く違うグループになります。
このように姿かたちを変えて、しぶとく生き残ってきたんですなぁ。
さいごに
というわけで、今回はオルドビス紀の解説をしてきました。
やはりというか、なんですけど。
今回も、いらすとやのイラストと自分の描いた絵だけで記事を書き切りました。
いらすとやに感服……。
もちろん、この記事には取り上げなかった、いらすとやにも載っていないような面白い生物もまだまだいますので、興味があればぜひリサーチしてみてください。
次回はシルル紀となります。いよいよ、生命の上陸の時です!
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!