こんにちは! DITinoueです。
更新が遅くなって申し訳ありません。
前回からスタートした恐竜講座第二弾「地球の歴史、まるっと解読講座」。
第一回では、地質時代の概要と、示準化石や示相化石について紹介しました。
今回は、本格的に各時代の解説に入っていきます。
最初は、「エディアカラ紀」です。
それではどうぞ!
エディアカラ紀までの生命のあゆみ
エディアカラ紀は、古生代カンブリア紀よりも前の「先カンブリア時代」の中でも、最後の時代のことです。
エディアカラ紀が終わった時、古生代が始まったんですね。
さて、エディアカラ紀の話をする前に、そこまでの生命のあゆみを見てみましょう。
約40億年前、最初の生命が誕生しました。
その生命というのは、細菌だったと考えられています。
実際に、グリーンランドからは37億年前できた「ストロマトライト」という岩石が見つかっています。
それがなにかというと、シアノバクテリアという細菌によってつくられたと考えられる岩石なんですね。
なので、この時点ではシアノバクテリアなどの細菌が誕生していた、という根拠の一つになる発見、というわけです。
細菌をはじめとした単細胞生物が続々と現れる中、7億年前。
「スノーボールアース」と呼ばれる出来事が起こります。
それは文字通り、地球がスノーボールになったかのように、全世界が凍り付いたという事件です。
しかし、生命はそれをも乗り切って、先カンブリア時代のラストの時代、エディアカラ紀に突入するのです。
エディアカラ紀はどんな時代?
エディアカラ紀を一言で表すなら「肉眼で見える生物が誕生した時代」ということになるでしょう。
ただ、その生物に目や口は無く、ましてや動物か植物かも分からないものばかりでした。
これらの未知の生物たちは「エディアカラ生物群」と呼ばれています。
エディアカラ紀の大陸配置
南アメリカを中心に超大陸(地球上のただ一つの大陸)ゴンドワナが存在していました。
そして、巨大な海は「パンサラッサ海」と呼ばれています。
簡単に描くとこんな感じ。
真ん中の巨大な海がパンサラッサ海です。
エディアカラ紀の化石産地
エディアカラ紀の生物が見つかる代表的な化石産地は、オーストラリアにある「フリンダースレンジ」という場所です。
オーストラリア大陸の南に位置しています。
他にも、カナダやロシアなどにも、エディアカラ紀の地層が存在します。
エディアカラ紀の生物たち
エディアカラ紀の生物たちは、先述した通り目や口がありません。
なので、生物が他の生物を食べる、という食物連鎖も存在していなかったと考えられています。
生命が上陸するのは古生代シルル紀の植物が最初なので、ここで紹介するエディアカラ紀の生物たちは、みな海で暮らしていました。
まず最初は、カルニオディスクスです。
葉っぱのような形をした生物ですが、植物なのか何なのか、さっぱり分かっていません。
高さは50㎝ほどです。
カナダやイギリス、ロシア、インド、オーストラリアなど、幅広い場所で化石が発見されています。
続いては、ディッキンソニアです。
なんだこの平べったいものは……? と思った方。誰もその正体が分かっていないのでご安心を。
当時の生物の中では最大級で、全長は1mほどありました。
最後はこちら。
「キンベレラ」です。
もちろんこちらも、分類等は全く分かっていません。
柔らかい殻を背負っており、化石には残っていないものの、長い吻を現在の動物・バクのように出していたのかもしれないと考えられています。
さいごに
というわけで、今回はエディアカラ紀について紹介してきました。
なんとなく、書いてあることは分かったけど……という、冴えない顔をした読者の方もいらっしゃるかと思います。
安心してください。僕も、何が何なのだかさっぱり分かりません(笑)
ただでさえ途方もない昔の話なのに、よく分からない生物ばかりですから、当然のことだとは思います。
これからどのように研究が進んでいくのか、非常に興味深いですね。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!