こんにちは! DITinoueです!
さて、今日は恐竜の名前&分類が解読できるようになる講座の第三回。
ちなみに、今回が最終回です。
初回は、学名についての基本と、分類階級についての話でした。生物学の基本ともいえる分野ですね。
前回は、恐竜の具体的な分類名について紹介していきました。
さて、今回はついに、恐竜の名前について解説していこうと思います。
ちなみに、これはラテン語やギリシャ語の勉強にもなりますので(文法などは解説しませんが)ぜひ、楽しんでいってもらえたらと思います。
それではどうぞ。
これまでのおさらい
まず、生物の学名について。生物の学名は、「属名+種小名」という構造になっており、その例が「ティラノサウルス(属名)・レックス(種小名)」ですよ、ということでしたね。
続いて分類階級ですが、リンネが定めたものでは界門綱目科属種という順番で分類がされています。
古生物は、基本的に(ただし例外もあり)一属一種で、ティラノサウルス・レックスなら動物界脊索動物門爬虫綱竜盤目ティラノサウルス科ティラノサウルス属という感じになりました。
第二回では、そもそも恐竜とは、恐竜はまず、骨盤に穴があり、脚が地面に向かって真っすぐ伸びている爬虫類という定義からお伝えし、その骨盤の形の違いによって鳥盤類と竜盤類に分けられるという話をしました。
そして、このようになると。
そういうわけですね。
第三回 恐竜の名前
恐竜の名前が苦手な方って、何が苦手かというと、カタカナの羅列が無理って方が一定数いらっしゃるんですよね。
カタカナいっぱいでもう何が何だかさっぱり分からん、というような方々が。
ですが、そんな方も、恐竜の名前が理解しやすくなる、そういうような記事になればなと思っております。
例えば、漢字の羅列も結構読みにくいじゃないですか。
「東京箱根間往復大学駅伝競走」とか、漢字がずらずら並んでますけど、「東京」「箱根」に意味を区切り、「間往復」で東京と箱根を行って帰ってする何かだということが分かり、「大学」「駅伝」「競走」で駅伝の大会なのねってのが分かりますよね。
そういう感じで、一つ一つのギリシャ語、ラテン語の意味が分かっていけば、きっと理解できるようになるはず!
というわけで、それでは早速始めましょう。
恐竜の名前に使われる言葉と意味一覧表
作りました。
単語 | 意味 | 単語 | 意味 | 単語 | 意味 |
---|---|---|---|---|---|
アーケオ | 古代の | コエリ(コエロ) | 中空の | ブラキ | 短い |
アビ | 鳥 | サウルス(サウロ、サウラ) | トカゲ | プロ | 前 |
アン | ~無しの | シノ | 中国の | プロト | 最初の |
イア | ~のもの | ダクティルス | 指 | ヘテロ | 異なる |
エウ(ユー) | 素晴らしい | スクス | ワニ | ベナトル | ハンター |
エオ | はじまりの | ステゴ | 屋根 | ベロキ | 速い |
オイデス(オイドゥ) | ~のような | スピノ | 棘 | ペルタ | 盾 |
オドン | 歯 | ディ | 二つの | ペンタ | 五つの |
オニクス | 爪、かぎ爪 | ティタノ(ティタン) | 巨人 | マイア | 良い母親 |
オプス | 顔、目 | デイノ | 恐ろしい | ミムス | もどき、似たもの |
オルニス(オルニト) | 鳥 | ティラン | 暴君 | メガ | 大きな |
オロ | 山 | トリ | 三つの | モノ | 一つの |
カウディ | 尾 | ドロメウス | 走者 | ラプトル | 泥棒 |
ギガ | 巨大な | ナノ(ミクロ) | 小さな | リノ | 鼻 |
ケイル | 手 | ネオ | 新しい | レステス | 泥棒 |
クリオ | 凍った | パキ | 厚い | レックス | 王 |
ケファロ(ケファレ) | 頭 | パラ | 似たもの | レプト | 小さい、細い |
ケラ | 角 | プテリクス | 羽、翼 | ロフォ(ロフス) | とさか |
ロング(ロン) | 竜 |
こんな感じです。
(間違いなどあれば申し訳ありません)
赤字は、重要表現です。
ひとまず、この表を見れば、ある程度の恐竜の名前は分かるようになるかと思います。
表の単語についての注意
この表は、ひとまず恐竜の名前によく使われる単語を集めているというだけで、ギリシャ語とかラテン語とかはわりと混じっています。
ロング(ロン)なんかは、中国語です。
例えばフクイサウルスとかの「フクイ」は当然日本語だったりするので、そこらへんは命名者によって違ったりします。
それと、「イア」「オドン」「オイデス」「オニクス」「オプス」と五つの語は、例えばこのように使います。
「サイカニア」「イグアノドン」「シノルニトイデス」
イア、オドン、オイデスの「イ」や「オ」は、前の言葉の母音です。
サイカニア、イグアノドン、シノルニトイデスといった感じですね。
恐竜の名前の五つのパターン
こういった感じで、色々な単語が使われているわけですが、もちろん上の言葉だけで名前が成り立っている恐竜というのはあまりいません。
例えば「プシッタコサウルス」とか「スティラコサウルス」とか「カムイサウルス」とか「コシサウルス」とか「マンテリサウルス」っていう恐竜がいます。
これらの恐竜はどんな名前の意味があるかというと。
こういう感じです。
順番に、「その恐竜の例え」「その恐竜の特徴」「神の名前」「発見された場所」「関係のある人の名前」が、トカゲを意味する「サウルス」の前に使用されていますね。
恐竜の名前は、この五つのパターンどれかが使われている確率が高いです。
上の表に出てきていない言葉があれば、その恐竜を何かに例えた名前か、その恐竜の特徴を表した言葉か、恐竜が発見された場所、あるいはそこの神の名前、それか、ゆかりのある人の名前なのかな、と思ってみてください。
(恐竜図鑑なんかには、基本載っていますので)
練習問題
②モノロフォサウルス
③カウディプテリクス
④ヘテロドントサウルス
⑤マメンチサウルス
順番に、
- トリ ケラト プス
- モノ ロフォ サウルス
- カウディ プテリクス
- ヘテロ ドント サウルス
- マメンチ サウルス
という感じに分けていくことが出来ます。
というわけで、名前の意味は
- 三本の角のある顔
- 一つのトサカのあるトカゲ
- 尾に羽を持つもの
- 異なる歯のトカゲ
- マーメンシー(発見地の中国・四川省の地名)のトカゲ
です。
子供さんなんかと一緒に、だんだん読んで解読に慣れていってみてください。
さいごに
というわけで、全三回にわたり、「恐竜の名前&分類が解読できるようになる講座」をやってまいりました。
みなさん、いかがだったでしょうか?
時々、こんな「恐竜講座」のコーナーをやっていくのも面白いかもしれないなと思いましたね。
単純に子供の興味というよりかは、大人も愉しめる浪漫というのが恐竜だと思うので、魅力を「布教」するためにこれからも頑張っていきます。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!