こんにちは! DITinoueです!
さて、今日は最近のニュースを紹介していきます。
今回はずばり、「恐竜を滅ぼした隕石の正体が分かってきた」ことについて紹介していきます!
それではどうぞ。
隕石衝突説の根拠
六千六百万年前、地球に巨大な隕石が衝突したことで、恐竜が絶滅してしまったというのは有名な話です。
ですが、それを示す証拠というのは何になるかというと。
- K/Pg境界という地層が様々な場所から見つかっている
- クレーターがメキシコのユカタン半島にある
この二点が上げられます。
そのうち、K/Pg境界というのは、中生代末期である白亜紀後期と、恐竜が絶滅した後の新生代古第三紀の分かれ目のことです。
この境界は様々な大陸の国・地域に存在するのですが、これがなぜ隕石衝突を示唆しているのかというと、
というような理由があるから。
こりゃーもう宇宙から隕石が飛んできたしか有り得んだろ! ということで、現在の隕石衝突説に落ち着いているんですね。
ちなみにメキシコのユカタン半島のチクシュルーブ・クレーターが出来たのも、このK/Pg境界の時代だと考えられているんですね。
以上の根拠によって、現在ではほとんどの研究者が隕石衝突が原因で恐竜が絶滅したという説を支持しています。
隕石の正体が分かってきた
その中で、最近分かってきたのは巨大な隕石の正体のことです。
ある研究チームは、K/Pg境界でイリジウムと同じく増加していたルテニウムという元素に着目しました。こちらも、ほとんど地球で見られない元素。
その同位体(質量数の異なる元素)の組成によって、太陽系のうち、どこからその隕石が飛来したのかというのが分かるらしいんですね。
凄い話。
で、調べてみたところ、隕石は木星よりも外側からやってきたらしいことが分かったんです。
何が面白いかというと、地球に落ちてくるほとんどの隕石は、太陽系の内側の方にある小惑星なんですね。ですが、その隕石は木星の外から来ている。
それが何を指し示しているのかというと、一つ目は、隕石衝突説を「確定しうる」材料になることです。
最近まで、インドの火山が大噴火をして絶滅したという説があったのですが、玄武岩などの成分は見当たらないため、地球外からやって来たことが確定。
さらに、組成から彗星などでも無く、小惑星であることも決定づけられたといってもいいでしょう。
しかも、隕石を構成する素材の一つが、太陽系初期の物質を含んで粘土系のものだったという。つまり、かなり前から、その隕石は宇宙に小惑星として存在していた、ということになります。
ここから考えられるストーリーは、地球初期の時代は、今より強い重力によって大量の隕石が降り注いでいたのですが、この隕石はそれを何らかの理由で回避。
そこから小惑星として生き延び、木星の周辺で安定して周回をしていましたが、木星が少しずれたのか、軌道を外れ、天文学的な確率を引いて地球に衝突したと、そういうことなんです。
この研究は何に生きる?
まず一つ目は、地球に衝突した他の隕石との比較材料になること。
二つ目は、この隕石は多くの隕石とは全く違う素材だったため、もちろん地球に衝突した時の現象も違うわけです。
それは、現在地球を防衛するために様々な研究をしているNASAが、隕石の種類を知ることで、様々なシミュレーションをすることが出来るようになるということを意味します。
備えあれば患いなし。
やはり、歴史から人間が学ぶことは多いのだと痛感します。
さいごに
というわけで、今回は隕石の正体に関する研究を紹介してきました。
ここまで分かってしまうなんて、現在の科学には驚嘆するしかありません。
これが人間にも役立つのですから、面白いところですよね。
太陽系初期から存在していた小惑星が、初期の地球に衝突せず、木星の辺りで長く存在し、それが何らかのエラーで、地球に衝突。
とんでもない確率で隕石が落ちてきているわけで、恐竜たちがその確率を引いてしまったがゆえに現在の人類の社会があるというのも、また浪漫の溢れる話です。
やはり、古生物学は止められませんね。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!