中三の浪漫発掘誌

中学生ブロガー、DITinoueの日常と恐竜についてのブログです

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【恐竜ではないが】空飛ぶ巨大新種、熊本から発見!

 こんにちは! DITinoueです。

 さて、今回は新種発見のお話です。

 早速どうぞ。

 

 

■今日の記事は・・・■
熊本県御船町から、翼竜の化石が新種になったニュースをお伝えします。
 

熊本県御船町から新種発見

 今回新種が見つかったのは、熊本県の御船町。

 熊本市の南に位置する田舎町です。上益城郡に属しています。

 合戦の史跡が多く、江戸時代は大きく栄えていました。

 

 そしてこの町、御船層群という中生代の地層があり、多くの化石が見つかっているんです。

 例えば、日本で初の肉食恐竜の化石が発見されています。それは歯の化石でしたが、「ミフネリュウ」と名付けられています。

 そのほかにも、テリジノサウルス類、オルニトミムス類、ドロマエオサウルス類、ハドロサウルス類、鎧竜などの恐竜化石が産出されています。

 恐竜以外でも、ワニやカメ、哺乳類の化石も多く見つかっており、日本を代表する化石産地の一つです。

 

 さて、今回新種と認定されたのは、恐竜……ではなく、翼竜

 それが、こちらです。

ウィキペディアコモンズより User:Piotrus - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 そう、翼竜です。

翼竜とは?

 詳細は、またどこかでお話しするとして、簡単なところだけ解説します。

 翼竜とは、中生代に生きていた、空を飛ぶ爬虫類です。

 よく、空飛ぶ恐竜、と言われます。

 が、実際は恐竜と近い仲間ではありますが、恐竜ではありません。

 有名なのが、こちら。

 プテラノドンです。

 中生代の空を支配していたのが、この翼竜なんですね。

ニッポノプテルスについて

 そして、今回発見されたのが、その翼竜です。

 名前は、「ニッポノプテルス・ミフネンシス」。

 以下、概要です。

ニッポノプテルス《日本の翼》

翼竜目アズダルコ科ケツァルコアトルス亜科

食性:肉食

発掘地:日本 熊本県御船町

発掘年:1996年

生息年代:白亜紀後期

 アズダルコ科というのは、翼竜の中でも特に大型の種類です。

 そして、ケツァルコアトルスは、翼竜の中でも最大級の種類。

 翼開長(翼を広げた時の横の長さ)は、18mにも達すると言われています。

 あまりの大きさに、実は飛べずに地上でウロウロしていたんじゃね? という説もあるくらい。

地上にいるケツァルコアトルス ウィキペディア・コモンズより Johnson Mortimer - http://www.deviantart.com/art/Quetzalcoatlus-582934326, CC 表示 3.0, リンクによる

 この、ニッポノプテルスはケツァルコアトルスに近い種類と考えられています。

 最初の化石も、ケツァルコアトルスのものです。

 

 発見されたのは、頚椎(首)の化石のみ。

 ただ、CTスキャンなどを通してみると、ケツァルコアトルスに近い種類だということが見えてきました。

 その頚椎の化石に、いくつか固有の特徴があったため、今回新属新種として命名

 翼開長は2mほどと言われています。

 首しか見つかっていないうえ、まだ大人になり切っていないものだと考えられているため、大人はケツァルコアトルス並みか、それ以上の大きさのものだったのかもしれません。

 そんな生物が白亜紀の日本を舞っていたと考えると、いやはや、またロマンが膨らみますね。

さいごに

 というわけで、今回は新種の翼竜、ニッポノプテルスについて紹介してきました。

 翼竜は、飛びやすくするために骨が薄く、軽くされています。

 そのため、恐竜に比べて化石が残りにくいんですよね。

 その点、日本から新種が出たというのは、かなり貴重なことであるのがお判りいただけると思います。

 恐竜はもちろんですが、恐竜ではない爬虫類の発見にも、期待していきたいところです。

 それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!