こんにちは! DITinoueです。
さて、今回は新種発見のお話です。
早速どうぞ。
熊本県御船町から新種発見
今回新種が見つかったのは、熊本県の御船町。
合戦の史跡が多く、江戸時代は大きく栄えていました。
そしてこの町、御船層群という中生代の地層があり、多くの化石が見つかっているんです。
例えば、日本で初の肉食恐竜の化石が発見されています。それは歯の化石でしたが、「ミフネリュウ」と名付けられています。
そのほかにも、テリジノサウルス類、オルニトミムス類、ドロマエオサウルス類、ハドロサウルス類、鎧竜などの恐竜化石が産出されています。
恐竜以外でも、ワニやカメ、哺乳類の化石も多く見つかっており、日本を代表する化石産地の一つです。
さて、今回新種と認定されたのは、恐竜……ではなく、翼竜。
それが、こちらです。
そう、翼竜です。
翼竜とは?
詳細は、またどこかでお話しするとして、簡単なところだけ解説します。
よく、空飛ぶ恐竜、と言われます。
が、実際は恐竜と近い仲間ではありますが、恐竜ではありません。
有名なのが、こちら。
プテラノドンです。
ニッポノプテルスについて
そして、今回発見されたのが、その翼竜です。
名前は、「ニッポノプテルス・ミフネンシス」。
以下、概要です。
アズダルコ科というのは、翼竜の中でも特に大型の種類です。
翼開長(翼を広げた時の横の長さ)は、18mにも達すると言われています。
あまりの大きさに、実は飛べずに地上でウロウロしていたんじゃね? という説もあるくらい。
この、ニッポノプテルスはケツァルコアトルスに近い種類と考えられています。
最初の化石も、ケツァルコアトルスのものです。
発見されたのは、頚椎(首)の化石のみ。
ただ、CTスキャンなどを通してみると、ケツァルコアトルスに近い種類だということが見えてきました。
その頚椎の化石に、いくつか固有の特徴があったため、今回新属新種として命名。
翼開長は2mほどと言われています。
首しか見つかっていないうえ、まだ大人になり切っていないものだと考えられているため、大人はケツァルコアトルス並みか、それ以上の大きさのものだったのかもしれません。
そんな生物が白亜紀の日本を舞っていたと考えると、いやはや、またロマンが膨らみますね。
さいごに
というわけで、今回は新種の翼竜、ニッポノプテルスについて紹介してきました。
翼竜は、飛びやすくするために骨が薄く、軽くされています。
そのため、恐竜に比べて化石が残りにくいんですよね。
その点、日本から新種が出たというのは、かなり貴重なことであるのがお判りいただけると思います。
恐竜はもちろんですが、恐竜ではない爬虫類の発見にも、期待していきたいところです。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!