母さんが入院しました。
何があったのか説明しますと、まず妹が風邪をひきまして。で、続いて僕が風邪をひきまして。さらに母さんも風邪をひきまして。
で、頭痛いって言ってたんですよ。それと、お腹痛いって。
まあどうせ治るやろと思ってて、帰ってきたら車が無いじゃないですか。
「おいお前母さんどこ行ったんや」
妹に問い詰めました。
「にゅういーん」
ん?
いや、そんなのんびりした問題ちゃうやん! どういうことやねん!
何でなのかを聞くと肺炎、と言うことでした。
そんな入院するほど深刻やったんかとビックリしましてね。アワアワしていましたが、肺炎は基本死ぬことは無いので、まあすぐに落ち着きましたよ。
で、父さんが上がってくるじゃないですか。
「これから大変やで」
って。一応父さんにも訊いておいたんです。
「何で入院したん?」
すると、大腸の憩室炎、と。
憩室炎て何ぞや、と思ってさらに訊いてみました。
父さんが言うには、憩室炎とは大腸に少しくぼんだところがあって、そこに食べ物とかがどんどん入って炎症を起こしたのだと。それが進むと腸が破けてしまうのだと。
大変じゃないですか、結構。
発見は早い中の遅い、または遅い中の早い、とかそれくらいらしいですが……。
まあそれで一週間以上の入院らしいです。
母さんは体は全然元気だと言ってますが、十日間くらい絶食しなきゃいけないって。
いやぁどえらいことになりましたよ。
これからどうしようか。料理はもちろん作れるときは作りますが、多忙な父さんにすべてを任せるのはキツイと思いますしね。
ひとまず、その夜は焼きそばして、朝は食パンに焼きそば乗せて焼きそばパンとして済ませました。
それで、まあいろいろ少し家事をこなしました。服を畳んだり食器を片づけたり……大層なめんどくさがりなもので、自分のやりたいことに熱中するべく全てを母さんに丸投げしていた僕。
なんや大したことないやん、全然できるやん。
いや、そう思いまして。
色々な家事ってそんなに大したことは無いなぁと……。
全然できるこんなちょっとのことをわざわざやらせてたんやなぁと……ちょっとハッとしましたね。
そして今度からはしっかりやらないとなぁ、ともね。
母のありがたみという無形の財産を痛感させられる今日このころでした。
それでも、やっぱり、早く、早く帰ってきてくれー!